1.名刹Aで祈祷を受けられた場合
火天大有 二爻変
易経には「大きな車に沢山荷を積んで進んでも問題はない。」とあります。

火天大有は、財産や物質を多く所有する豊かで順風満帆の盛運を表します。しかし、調子に乗りすぎると反発を招きやすいことや人に厄介事を頼まれることなどを表します。
そのため、力のある人には盛運のときですが、力のない人には、外観が派手でも内実は苦しい状況を表しています。
この場合には依頼者の方が他人からは順調に見えても大きな困難に直面していることを表していると思われます。

二爻変の場合には大きな仕事で成果を得る好機に恵まれることを表します。それぞれの立場で責任を果たすことで名声を得ることや努力精進することで発展することを表します。
「大きな車に沢山荷を積んで進んでも問題はない。」とは、君主から大任を附託されても立派にこれを果たすことができることを表しています。
この場合には依頼者の方が現在抱えている難関を切り抜けることができることを表していると思われます。

まとめますと神仏のご加護で大きな成果を得られることを表していると思われます。

2.名刹Bで祈祷を受けられた場合
火水未済 上爻変
易経には「誠の心があって酒を飲む。問題はない。しかし、酒に溺れ首までさけびたりになるようでは、せっかくの誠をもってしても得たものを失ってしまう。」とあります。

火水未済は始めに困難があっても次第に好転することを表します。焦らずに辛抱して慎重に行動することが大切なことを表します。
この場合には依頼者の状況が次第に好転することを表していると思われます。

上爻変は未完成の状態が終わり、完成が間近いことを表します。
「誠の心があって酒を飲む」とは、完成が間近であり、身と心を養い、道を守って時が熟するのを待つことを表します。
この場合には焦らずに辛抱して慎重に行動するならば、やがて状況が改善することを表していると思われます。
「しかし、酒に溺れ首までさけびたりになるようでは、せっかくの誠をもってしても得たものを失ってしまう。」とは、時期を待つことなく、正しい道を守らず、焦って進むならば、これまでに得た成果も失うことを表します。
この場合には焦って行動したり、自暴自棄な行動をするならば、大きな災いを招くことを表していると思われます。

まとめますと神仏のご加護を信じて焦らずに辛抱して慎重に行動するならば、やがて状況が改善することを表していると思われます。

3.名刹Cで祈祷を受けられた場合
天山遯 四爻変
易経には「好む気持ちはあるが、決然として逃げる。君子は吉。小人は欲のために逃げることができず良くない。」とあります。
天山遯は、隠遁を表し、危険から逃れることを表します。内部から崩壊しやすいときであり、間違いを起しやすいときです。意見を主張しても通らないときであることから見栄や外観にとらわれることなく、退くべきことを表します。
この場合には、依頼者の方が困難な状況にあり、間違いを起こしやすいことを表していると思われます。

四爻変の場合には、迷って退守する機会を失うことを表します。
災いを招くことがあるときであり、人間関係で苦労することが多いときです。義理や人情に流されて他人の争いごとや揉め事に巻き込まれやすいときことを表します。また悪友との交際を絶つべきことや自分の好むものを断って災いを逃れることを表す場合があります。
「好む気持ちはあるが、決然として逃げる。」とは、小人と親しむ気持ちはあっても逃げるべきときには、決然として逃げるべきことを表します。
この場合には下心や甘い言葉を持って近付く者を信用すべきではないことを表していると思われます。

「君子は吉。小人は欲のために逃げることができず良くない。」とは、君主であるならば、機を逃さずに逃げることができますが、小人は欲のために逃げることができないことを表しています。
この場合には下心や甘い言葉を持って近付く者を信用することなく、危険を避けるべきことを表しています。
まとめますと依頼者は間違いを起こしやすいことから神仏のご加護を信じて身を慎むべきことを表していると思われます。

全体のまとめ
名刹Aか、名刹Bで祈祷を受けられることをお勧めします。

まずは御気軽にご相談ください。